★ From 日本海 to 太平洋 via 瀬戸内海
鳥取出発は7:45、平日ということもあり、出勤する車や通学の中高生のチャリンコで結構な混雑具合である。それでも殺人的な渋滞でないのが地方都市のいいところだね。都市中央部を抜けると、すぐに郊外チックな風景になる。中国山地から流れ出す川に沿って国道が山へと続いていく。晴れてはいるがやっぱり日本海的なドンヨリお空とヒンヤリ空気が漂っているのは相変わらず。53号線をひたすら南下すると岡山へでる、コレといって特筆する景色もないので大幅にカットしちゃうぞぉ。
あっ、でも一点だけ書いておく。途中で「馬桑」というところを通過したのだが、なんだか知らないが、国道が「一回転」している不思議な場所なのだ。ここは山から進んできた道路が、一気に高度を落とすために橋に突入するのだが、あまりに高度差があるために、円を描くような巨大なループ状の橋になっている。橋を下ると「とっても普通な農村」なんだが、民家の軒先に巨大な橋脚が「ずどーん」とそびえ立っており、なんかとっても不釣合いな感じだった。
さらに進むと岡山市街が見えてくる、瀬戸内に入ったこともありいつのまにか「ポカポカ陽気」のお空が広がっていた。中心部に近づくにつれて道が混雑してきたので、適当に裏道を進み国道2号線に入る。正直ドコをドウ走ったのが覚えていないくらい適当である。国道2号線から瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋に直結している道)に入り、瀬戸大橋に入る。
鳥取7:45 > 岡山入り口10:00 131km
瀬戸大橋自体は実は2回目であり、前回は電車での横断である。ざっと、8年前のことであるが景色はあんまり変わっていない感じだなぁ〜なんて思った。瀬戸内海横断に関しては、「船で」という手段もあるのであるが、事前にまったく調べていないのと、明るいうちに四万十川まで行きたかった理由もあり、断念。時間があればコスト的にも絶対に「船」がお勧めである。ちなみに、バイクで橋を渡り四国側の「坂出」で降りるだけで3650円かかる。糞が付くほど高い(怒。
坂出からは国道438号を進み、後に国道32号線に突入する。田んぼの中ののどかな道を進み四国山地越えに突入してみる次第だ。四国山地に入ると、一気に景色が変化する、最初は川に沿った整備済国道(かなり綺麗&車も多いよ)そして、山に踏み込んでいくと渓谷沿いのワインディングになる。
感覚としては「奥多摩に通じる檜原街道」を「ものすごぉぉぉくダイナミック」にした感じだ。第一に渓谷の深さが違う。そして自然の残り方がこれまた全然違うのである。後に調べてみて分かったのであるが、ココが四国名所の「大歩危・小歩危」(おおぼけ・こぼけ)という場所であったようだ。名前を聞いただけでは「なんかおもしろそーな場所だなぁ〜」なのだが、実は漢字が意味する通り、「大またであるくと危ない、小股で歩いても危険!」という結構ディンジャーな場所なのである。吉野川が四国山地をえぐりとって形成した地形のようで、切り立った崖ぎりぎりまで緑が生い茂り、道から落ちたらまっさかさまに渓谷の底へGOである。バイクですっ飛ばしていたのだが確かに印象深い。興味が湧いたら検索エンジンで調べてみると結構ヒットしますので参照アレ。
岡山入り口 10:00 > 32号線と439号線の分岐(大豊) 13:00(ちょっとあやふや) 144km
とりあえず「大豊」には到着した。中国山地の一番険しい部分は越えたのだが、まだまだ山の中な感じである。ココからこのまま国道32号を驀進すると、30kmくらいで高知に到着する。今日の目的は四万十川なので、こんどは中国山地を横断するような感じで国道439号線を進むことになる。地図上は100km位かな〜、てなモンだったので油断したのがいけなかった、ココからが地獄の一丁目である。さてどんな感じであったかというと・・・。
地図で見てみると国道が微妙ぉぉぉ〜に細く表示してある部分があるのはご存知かな?439号線も途中からそんな感じであるのだが、まぁクネクネ峠風な表記ではなかったので、それほど深刻には感じていなかったのだがそれが間違いであった。途中までは非常によく整備されている「かっ飛ばせる」国道であったのだが、「郷ノ峰峠」「大峠トンネル」前後数十キロに渡って「農家の軒先国道」であったのだ。埼玉の秩父から雁坂トンネルへ抜ける国道もトンネル開通まではそんな感じであったのだが、ココは更にスザマシイ感じ。「ん?なんだココは人んちの庭か?」な道がクネクネ続いていて、車一台がとおるのも苦労する道幅。「対向車がきたらどーすんねん」と思うも、「まぁ対向車は来ない 絶対に」なのでOKな環境である。おじいちゃんが軽トラで山の上の畑へ行くのがよく似合う道を右へ左へマシンをぶん回し駆け上がっていくが、コーナーがキツいので、時速30kmくらいでしか走れない・・・。格闘すること1時間くらい、なんとか峠は越えたようであるが今度は「工事中区間」が待っていた・・・。国道工事中の区間では道というよりは看板で案内された通りに砂利道を進んでいく感覚。未舗装であるが、道自体は大体完成しているがそっちを走ることはできないので、トロトロと田んぼのあぜ道のような細い道を進むのである。
さて、未開拓ゾーンを抜けるとこんどは「むっちゃ綺麗な国道」が出現、どうやらココまでは国道建設は終わっているらしい。おっしゃ飛ばすぞ!と気合を入れて飛ばしてしばらくすると・・・バリケードが出現・・・看板を見ると「右へ進め」のサイン。右を見てみれば、舗装はされているものの「けもの道」のような小道が・・・なんてこったい、また工事中??
はぁ・・・「超整備済み国道:建設中の砂利道:農家の軒先:トンネル:あぜ道」まさにラリー気分である。こんなことを何回か繰り返していたら3時くらいになってしまった。ダメだこりゃ、日が出ている間に四万十川を下るのは不可能(可能かもしれないけど余裕がないのはダメだからダメ)ということで、途中から松山街道を高知方面へ進むこととしたのであった。
とりあえずダラダラと高知方面へ進んでみる。仁淀川沿いに進むのであるが高知市街に入る直線くらいまでイイ景色が続いている。四国の自然ってのは根本的に関東とは異なるらしい。
高知市に入ると市電とやたらと車の量が多いのが印象的である。南国チックな雰囲気も何処となく漂っている。時間的にも余裕があるので、旅の目的地でもある「桂浜」へと向かってみた。途中道に迷いながらも何とか桂浜公園へ到着したのが 何時くらいかな〜 5時くらいだったよーな気がする。
大豊 13:00 > 桂浜 17:00(としておこう) 129km
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<左>
途中で見かけた橋。別に記念物でも何でもないんだけど。こんな変わった感じの橋は至る所で見かけた。
<右>
一応土佐に来たからには・・・闘犬センター看板。私の撮影位置の後ろに坂本竜馬像があるが、そっちを撮ってないのが私らしい・・・
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