★ 2001紀伊半島・中国/四国地方漫遊の旅4(9月17日(夜)〜20日)

 それにしても、フェリーってのはどこから乗るんだろう?伊豆諸島行きの比較的小さい船であれば浜松町の竹芝桟橋からなのであるが、今回はバイク・乗用車、はたまた大型ダンプまで満載して定員一杯なら400名近くを運んでしまう長距離便である。竹芝ではサイズ的に無理がある。よって、東京港のど真ん中、フェリー埠頭からの出発になる。
 場所は「なうなやんぐ」でにぎわう「とれんでーどらま」なんかの舞台になりがちな、お台場の裏に位置する。ビックサイトも見える立地であり、陸路から入る場合、お台場とビックサイトの間を海に向かって進んでいく感じになる。ただし、道中に「おしゃれ人が集うおしゃれ商店街」なんてものは一切存在しない、殺風景な貨物トラックが沢山いるエリアを抜けていき、その最先端にフェリー埠頭はある。国内長距離移動の船便の基地にもなっているようなので、誰もいなくて寂しい感じがプンプンする。飛行場のように日に何十便も出るわけではないので、フェリーターミナルも出航時間以外はだぁ〜れもいない。建物への出入りは自由なので、静かなところで読書をしたい人、瞑想にふけりたい人、人生を考えたい人にはとってもお勧めである。

 船にバイクを乗っける場合、出航の2時間前に乗船手続き(飛行機じゃないので搭乗手続きじゃねーぞ)を行う必要があるのだが実際には80分前位でも大丈夫らしい。住所名前連絡先、バイクのナンバーを記入しチケットを受け取るのだが、もし船が沈んだ場合連絡が行く場所になるので一人暮らしの人はぜひ実家の住所を書くことをお勧めする。(わたしもそうした)なお、当日券であってもターミナルではチケットは買えないので、事前に予約しておくなり、旅行会社でクーポン(カウンターでチケットと交換する)を購入しておくことが必要。

 東京港フェリーターミナルを使用している船会社はいくつかあって、各会社ごとにカウンターが用意されているのだが、今回の時間帯に限らず出航が重なることはほぼ無いので、私がこれから乗船する「ブルーハイウエイライン」しかカウンターは開いていない。なんともヒナビタ感じがするのだが、これはこれで貧乏旅行っぽくていい感じだ。

 出航約1時間前(19:00)になると車・バイクを乗り込ませる時間になる。放送が入り乗船を開始するのであるが、お船のドテッパラが、ど〜んと開いていてそこから船内に入っていく。ナカナカできない体験である。そこら辺の駐車場より大きくて、船内に入ってからもガンガン走って船首方向突き当たりのバイク置き場に到着だ。係員の方にバイクをしっかりベルトで船体に固定してもらう。

 船に乗り込むと、とりあえず自分の寝床を確認、他の船と異なり、この「さんふらわーくろしお」では2等でも寝床の指定があって、「後から行くと場所が無い」という状態はありえない。(確保されているのはマットレス1枚分だけどね)まぁ場所が確認取れたら、船内見学とメシを済まさなければならない。メシに関しては船内にレストランがあるのでそこで食べればいい。バイキング形式「1600円」が高いかどうかは分からないが、そこらへんのコンビニメシよりは全然普通なのでヨシとしよう。出航までに食べないと、出航直後の一番綺麗な夜景を見逃しちまうので、一番乗りでガツガツ食べる。


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