★ 我、陸路ヲススム

那智勝浦 > 和歌山市

 那智勝浦から和歌山市までは国道42号線をひたすら紀伊半島の海岸に沿って走れば到着する。軽く「到着する」なんて書いてしまったが、距離にすると200km以上あるんだけどね・・・ さて、紀伊半島といえば本州最南端の「串本町」を有する場所であり、非常に南国チックなナイスな場所である。シダ系の木々が茂り、空気もなんだが、ポカポカと和やかである。関東の人だと「伊豆半島の先端付近」なんかを想像してもらうと分かりやすいかも。地形的にも海岸ギリギリまで山が迫り、クネクネと峠ちっくな道がひたすら続くのであるが、お天気がとっても良かったので、雲の無い青い空とだだっ広い緑の太平洋をみつつ結構な勢いで海岸ロードを吹っ飛ばしていく私であった。

 それにしてもホンマモンの「緑の海」(海水温度が高いんだろうなきっと)を拝んだのは初めてかな? 道中には「南紀白浜」等のリゾート地があるのだが、確かにここならリゾートしたくなるのも理解できる。。それと、ここがバイク乗りにお勧めなのだが、平日昼間という事もあって海岸沿いの道は殆ど車がいない。そんでもって、伊豆と違ってカーブの曲率が大きめなので、結構な勢いでコーナーを攻めつつ飛ばせるんだ。アスファルト舗装は継ぎ目も無く、路面が綺麗でグリップよし、遠慮なく飛ばしつづける。照りつける太陽で腕がヒリヒリしてきたが、途中下船して正解だったねコレハ。シアワセなワタシ。

8:20(那智勝浦)> 12:45(和歌山市内) 210km

和歌山市内 > 大阪 > 神戸(姫路)

 和歌山市内でジュース片手に小休止しつつ次のルートを考えるとする。実は四国に行く前に「鳥取」で「砂遊び」(鳥取砂丘ってことだな)でもしようかな?なんて考えていた私である。よって、神戸から明石海峡大橋を渡るのではなく、姫路まで出て、そこから鳥取への国道へ入ろうと思っていた。時間的には夕方から夜にかけて到着であろうから、とりあえず鳥取一泊で朝「砂遊び」その後四国へ向かう事にした。

 時間があれば大阪で「たこ焼き」でもと考えたが今回はパス。とりあえず阪神高速を走ってみたいので、一番近いところから乗ってみよう。和歌山市内から国道26号へ入り大阪湾へでてみる。しばらく走ると「関西新空港」の看板がでてくる。地図を見る限りでは関西空港付近から阪神高速に乗れるらしいのでひたすら走ると海の向こうに空港島が見えてきたのだが、なんだこりゃ・・・遥か彼方に島が見える。島までは空港連絡道路がどーんと伸びているのだが・・・なげーなぁ〜。あんな沖合いに作ったらそりゃ地盤沈下もするわ。地図で調べてみると橋の長さは「約4Km」埋め立ても大変だったんだろうなと思いつつ阪神高速の入り口へ。

 料金表を見ると500円と出ている。「オッ、ずいぶん良心的ジャン・首都高は700円だからなぁ」なんて思いつつ湾岸線を走るのだが、後にこの気持ちは見事に裏切られるのであった。どーやら500円なのは大阪市街の手前まで、そこから先は700円プラス。それで終わりかと思いきや、神戸線はさらに500円プラス。合計1700円である。確かに距離は相当あるので当然といえば当然なのであるが結構な出費でショック。関東で言えば、千葉〜東京〜神奈川をぐるっと回る感じかな?首都高は東京線700円、神奈川線500円で済むのだが、それに千葉側で東関東自動車道にでも乗ったもんだと考えればヨロシ。湾岸線の景観はなーんとなくつまらなく、平らな工業地帯と大阪湾が両側に広がっている。ひたすら走っていると和歌山から2時間くらい走っていたので、途中の「中島PA」で休憩がてらメシを食う事にした。

 PAの奥側の軽食コーナーでメシを食う事にしたのだが、ここのオッサンがいきなり関西訛でお出迎えである。高速のPAの食堂であれば、義理も人情も関係ない感じがするのだが、「お兄ちゃん、なにすんのぉ?」である。あいにく、万券しかなくて、両替をしようかとと思ったのだが、おくからおばちゃん(奥さんかな?)が出てきて両替してきてくれることになった、戻ってきたら食券でも買おうと券売機の前にいたのだが、ここでもオッサンが「なに作っとく おにいちゃん?」と言うので、「ホットドックせっとちょーだい」と頼んでみた。 てっきり作り置きを紙皿にでも載せて出すんだろうなと思ったのだが、ぬぁんとパンにソーセージとトッピングを挟み込んでオーブンに入れている。ってことはオーダが入ると一つ一つ作るのか?などと驚きつつ席で待つ私であった。  焼きたてのパンをオッちゃんが、これまた「おまちどぉー」と持ってきてくれた。焼きたてだけあって非常に熱い・・・。

 さて、大阪湾を眺めながら(中島PAは殆ど海の上にあるような立地)飯を食いつつルートの確認をする。時間も時間であったので(この時点で既に14:30)とりあえず阪神高速で神戸まで行き、その先も懐が許せば有料国道などをフルに使って姫路まで距離を稼ごうと思っていたのであるが、PAで手に入れた「阪神高速マップ」を見ると、どうやら阪神高速は「あっちこっちがまだ計画中・建設中」で「全線開通していない」ようである。つまり、阪神高速○○線と呼ばれる道路が沢山あって、未開通区間があり、ブツ切れ状態ナ訳である。
 だから、ある目的地に行く場合、「途中で降りてまた別の入口で乗ることが必要になることアル」といった感じである。そんなことしてると乗るたびに料金取られそうであるが実はそうではなくて、特定の出口で「乗り継ぎ券」をもらえば、これまた「指定の入り口」からタダで乗れるとのこと。「乗り継ぎ券」というとアンマリ馴染みがないのだが、首都高速でも「東京KK線」経由で銀座を通過するときにもらいますので、あんなかんじ。(東京KK線てゆうのは首都高に直結の無料高速道路・汐留〜西銀座〜白魚橋・非常に短いんですが西銀座デパートの上とか車が走っているでしょ?アレです)

 阪神高速ではこういった「乗り継ぎ」が非常にポピュラーに行われており、高速ロードマップにも「乗り継ぎルート」といった項目で紹介されている。よくよく見ると、渋滞緩和の為であるのかも。

関西新空港への ながぁ〜い橋

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