★ 砂遊び決行!
一夜明けて明け方5時、9月の下旬なので、既に外は明るい。荷物をまとめて出発してしまってもいいのだが、チェックアウト前に戻ってきてからでも全然間に合うと思ったので、そーっと宿を抜け出して砂丘へ向かってみた。人も車も殆どいない町を抜けて砂丘へ向かう、持っていった地図は日本地図だったので、市街>砂丘が相当近くに書かれていたのだが、実は15分もすっ飛ばしてようやく現地へ。近づくにつれて看板が出ているので、それに従い進んでいくが一向に砂丘らしきものが現れない。なんだかんだで砂丘駐車場に到着するも、やっぱり防砂林のようなものが続いているだけで、そこからは砂丘は見えないのである。砂だらけの道路が砂丘の片鱗を表しているだけなんだな、コレが。
バイクを止めて防砂林へ踏み込むとすぐに視界が開けた
ばーーーん
ん〜 砂だね・・・コレは砂だ
なんと表現したらいいのやら・・・だだっ広い砂場かな?、第一印象は想像よりも狭い感じ。おなじみ社会科の教科書写真から想像するに、地平線が望めるぐらいに「どばーーーん」と砂の大地が広がっている感じだと思っていたのだが、実際は防砂林と海の間に「ものすごく広い海岸が広がっている」イメージ。
ただし、「砂丘」と書くのは伊達じゃぁない、マジで「砂」の「丘」であることは間違い無い。つまり、なんだ、海風により砂が丘を作り、アップダウンの激しい地形を作り出しているのである。そんでもって、いくつかある丘の中でも「砂丘第二列」と呼ばれる丘が一番高くて有名なアレである。防砂林を抜けた段階ではその砂丘第二列が壁となり海は望めないのだ。防砂林エリアから砂丘第二列へ向かって歩いてみると結構距離があり、周りに比較物がないので狭い錯覚を受けるが実は広いのかも・・・なんて思った。
やっとのことで丘の麓まで到着し、上りに入る・・・・うぉっ、ツライ・・・・思ったより勾配が激しいぞ、こりゃぁ。運動不足の人には相当キツイ傾斜である。しかも足元は不安定な砂で、一歩進むごとにズボズボと埋まっていく・・・。ゼェゼェ言いながら頂上へ到着した。
んーーーーーーー日本海だ・・・・頂上から眺める日本海は、とーってもだだっ広い!イヤ、コリャ、スゲ。砂丘頂上から海岸を望むことができるのだが、まっすぐに伸びた海岸線が何処までも続いている。そして水辺まではスザマシイ下り勾配が一気に続いていて、降りるべきか、とどまるべきか・・・迷いどころである。結局、「ここは一度降りたら二度と戻りたくなくなる」と考え(それくらい勾配が厳しいんだよ)根性無しな私は降りるのはヤメて暫くの間、ぼーっと日本海の荒波を眺めていた。明け方のひんやりした空気の中と日本海独特のどんよりとしたお空が、とっても物悲しい感じをかもし出すが、こーゆー雰囲気は関東では味わえないのでヨシとしよう。
ボーっとしていたら寒くなってきたので駐車場へ戻ることとした。私の後には誰も現れず、唯一上るときにすれ違ったドリカムグループだけである。帰り道でローソン朝飯を買い込み宿でくつろいでいざ出発となった。
さて今日のルートは国道53号線をヒタスラ南下して中国山地越え&瀬戸内海横断、さらに中国山地を越えて四万十川まで行くルートである。考えただけで気が遠くなる距離である。(ざっと400km位)
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<左>
砂丘の麓に到着、ゴミみたいに見えるのが
唯一見かけた客。ドリカム若者チーム(男2+女1)
こんな朝っぱらから物好きダナ。
<右>
砂丘頂上から日本海を望む。海岸までの傾斜は急すぎて写真に写つせず。無念
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