■ 前書き

 2002年5月頭にプーとなり、今までずーっと暖めてきた「長距離ツーリング」を決行することにした。実は2001夏編で紀伊半島・中国・四国へ行った旨をかいたが、やっぱりねー、会社のことが頭にあると日程的にも気分的にもイマイチ乗り切れんのですよ。高知まで行ったのに、結局四万十川巡りを行わなかったのもそんないきさつからナリ。  というわけで、今回はメインの四万十川下りをメインに建て、その後は適当に巡ってみましょーかね、って感じで出発してみた。とりあえず徳島までのフェリーを予約して後は行き当たりばったりである。

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■ 5月26日 東京FT(フェリーターミナル)〜 徳島港

 さて出航である。船は「オーシャン東九フェリー@19:10東京FT発、徳島行き@翌13:30着byオーシャンイースト」である。東京FTは2回目だが、今回は乗船と同時に雨が降り出した。パラパラと降っていたものが、出航の頃には稲妻まででやがってとんだ出航サービスである。天気予報を見ると翌日の関西方面は快晴なので朝にはきれいなお空が拝めるはずであると予想できる。

 乗り込んでみてチト驚いたんだが、この船は「女性の案内係(兼食堂のレジとウエイトレス)」が数名乗船している。しかも全員結構若くてぶっきらぼうで無表情で背が高い^^; 良いんだか悪いんだかわからん感じで、極めてアルバイトの臭いがプンプンするが結構よく動いているので良しとしよう。(客が少ないからやることも少ないんだけどね・・・)

 この日の乗船組は例によって例のごとく少なくて、殆どがトラックドライバーと小汚いオッサン、そして若者5人組がランクル1台で乗船といった感じ。日本ふらり旅の外人さんも1名ほど・・・当然みなさん2等である(笑。 バイク野郎はGSX1300の兄ちゃんがいて、どうやら徳島上陸後は、しまなみ街道を抜けて中国地方巡業のようである。はえーバイクだからきっと1日でとんでもなく距離稼げるんだろうな・・・うらやましいわ。船では基本的にやることはないので入浴・食事の後は10時くらいまではテレビを見てさっさと寝てしまった。徳島上陸は翌日13:30予定である。

■ フェリーの乗り方

 そーだ、知らない人の為にフェリーの乗り方でも書いてみよう。フェリーは基本的に完全指定席なので(当たり前だが定員以上は乗れないんだよ)、予約が絶対に必要である。まぁ落ち目の交通機関なので満席になることはあり得ないのだが、やっておかないと乗れないし、繁忙期は満席になることもあるので普通の人は要注意。各フェリー会社の電話予約センターに電話して「予約番号」をもらい当日乗船手続き時に代金を払うか、JTB等に行って、直接代金を払ってクーポンを購入すれば大丈夫だ。部屋のグレードにより料金が大幅に異なるので貧乏人は2等雑魚部屋以外に選択肢はない。特等だとそこら辺のホテルより部屋はナイスな感じ・・・入ったことはないけどな(悲

 当日は指定された時間までに(会社によって異なる・出航1時間くらい前が普通)ターミナルに行き、乗船手続きをとる。住所名前その他諸々を記入して乗船名簿を作成する。海難事故が起きたときはそれを元に親族へ連絡するので結構重要。  海難事故といっても船が沈むだけではないので要注意、沈まなくても海難事故は冗談でなく十分起きるようだ。例えば旅客フェリーの場合なら、甲板への出入りは24時間自由であるからして、夜風にでも当たろうかねーと思い、夜中に甲板をふらふらしていたとする。そんな時に運悪く大波がきて船体がクラッと・・・しかもそういうときに限って大風だったりする。ほろ酔い加減だったり寝ぼけていたりすると一発で手すりを乗り越え漆黒の海へ死のダイブが出来る・・・したくないか?やっぱ。。。フェリーには高層ビルの屋上展望台の様に「人が絶対に落ちないようなガード」は無い(あったら興ざめでしょ?)

 乗っている人間が少ないので目撃者がいたら一生分の幸福を使い切ったと思えばいいな。そんな状態だから落ちたら間違いなく死ぬ。

 実は、私の乗った便でも、船内掲示板に「この人を捜しています」って感じのお知らせがでておったのだが、よくよく読んでみると・・・「○月○日の便に乗った方で、部屋に荷物が全部残ったままで消息がつかめません、途中下船した形跡もありません・・・情報求ム!」なーんて恐ろしいことが書いてあった。間違いなく転落なんじゃねーの?と思われるところが非常に悲しいところである。合掌!

<左>
東京FTロビーから観たオーシャンイースト(オーシャン東九フェリー・スタンダードタイプ) オーシャン東九ではこのほかにも「オーシャンノース」というフェリーが就航しており、そちらは圧倒的にコストダウンの運営になっている。食堂などは一切無く、すべて冷凍食品の自販機で食事をまかなったり、特等・一等といった部屋ランクも無い。全て2等寝台になる。出航日により船が異なるので注意。

<右>
甲板から見た東京FTと徒歩乗船口。車やバイクでない人は飛行機ヨロシクこの通路から乗り込む。わたしは一度も通ったことはない。

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