■ GPS携帯を試す

 航行中のフェリーに於いても携帯電話は大体使用可能である。船体がオール鉄板なので場所により圏外だが、甲板に出るか陸地側の窓のそばに行けば大体OK。陸地が見えなくても使えることが多い(でも駄目なときは駄目なんだヨ)。そんなわけでau謹製C3002Kを所有している私はGPSで現在位置を確認できるかチョイト遊んでみた。
 結果から言うと「使えるところもあるが、滅茶苦茶な結果が出ることも多い」てな感じだ。陸地が見えれば結構正確に出るのだが、見えない程度の外洋であると見当外れな即距結果が出ることも多く、「海の上なのに陸上だよぉぉぉ〜ん」とケイタイ君が言ってみたりすることもあった。

■ 徳島だね

 さて、朝になり紀伊半島が進行方向右側に見えていた。前回「ブルーハイウェイライン@さんふらわーくろしお(昨年9月に廃止)」で那智勝浦へ行ったときにも見かけた見覚えのある景色が広がっていた。ここからぐるりと紀伊半島を舐めるようにして瀬戸内海方面へ向かい徳島港へ入港だ。ヤッパシやることがないので、朝風呂に浸かりぼーっとした後は(風呂は24時間営業である)朝食をレストランで済ませる。オーシャンイーストは通常のレストランがあり、夜・朝・昼ときっちり営業する。ハンバーグセットを食ったのだが、大学の学食を更に不味くしたような感じであんまりおいしくないが値段は町中の定食屋と同等で800円出さなくても十分なレベルなのでヨシとしよう。和食はちゃんと手作りぽかったのでそちらの方がお勧めかもしれない。価格は全体的に抑えめ、庶民の味方だが優雅な旅には物足んぞ!

 腹ごなしに甲板に出てみる。お空は薄い雲が全面にかかっていたが、基本的に青空で太陽も覗いている。太陽光に反射する波間を眺めているとまさに洗心である。仕事をしていても定期的にフェリーに乗ると精神的に癒されるかも^^;なんて思った。 ちなみに昨晩は月がとっても綺麗だってので、やはり月光に光る海を眺めていた私であった。 いやなことがあったときにこんなモノを眺めていると、このまま海に潜っていきたいわ・・・なんて思っちゃうのかなぁ〜。

<左>
おなじみ太陽に輝く海面上を進む船。

<右>
徳島港入港の図。オーシャンイーストは船首側にも展望甲板があるのでこんなカットが拝める。

■ 南阿波サンライン

 13:30。港より上陸した私は第一の目的地「室戸岬」へ向かう。距離にして100km位か? 国道55号線を、海岸に沿ってひたすら南下すれば到着するハズである。如何にも田舎の感がある55号線を単純に走っていくのもツマランので、途中から海岸へりを走る県道147号線・通称「南阿波サンライン」という道に入ってみた。
 ここは山が海岸ぎりぎりまで迫っているエリアで、山の中を峠道ヨロシク右に左に緩やかに切り返す観光道路だ。所々で太平洋を望むことが出来るし、しかもその眺めは絶景だったりするので穴場的なスポットだろう。沿道に民家は一切無く平日の昼間と言うこともあいまって、ゼンゼン車が走っていない。舗装が綺麗なのでかなりイイペースで飛ばしていくが、あんまり景色がいいので途中からはダラダラと走るようにした。全長約10kmだが遭遇した車は全部で3台くらいだったよーな気がする・・・。

 サンラインから55号線に戻り岬へひた走る。室戸岬というのは基本的に山が海に沈んで岬を形成している。なので岬の突端に近づくにつれて「海から山の斜面が突き出ている地形」となる。道自体が海の上にある感じとなり、反対側はすぐに山といった感覚。そんなもんだから店も民家も存在することはないので、風景がドンドン寂れていく。室戸岬まで回らなくても土佐湾側に抜けられる道があるので、殆どの車はそこでお別れ。先に行く人は観光客か住人だけになる。

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