■ 室戸岬

 3時間程度で岬へ到着する。岬の突端部分は観光地化しており、土産物屋やバスの駐車場があるがやっぱり人は少ない。また、ぐるっとコーナーを回ると直ぐに土佐湾側に出てしまう、ここらへんで鋭い岬なのが分かってもらえるかな? とりあえずバイクを止め海岸まで出てみたがイマイチ感動が少ない。うーん、こんなもんかな〜?と思いつつ、今度は山を上ってみることにしてみた。(岬のすぐ裏も当然切り立った山なり)
 県道203号線が岬のそばから山への入り口になる。人気のない急なコースを一気に上っていく。途中180度ターンを何回か繰り返すと山の稜線付近に到着する。といっても展望台も何もないので更に内地側に稜線上を移動すると「室戸岬展望台」に到着する。駐車場から階段を50段くらい上るとこじんまりとした展望台に出るのだが、ここからは360度視界が開けひじょぉ〜に素晴らしい眺めを拝める。陸地側をみると紀伊半島側と土佐湾側の海岸線がYの字を描き延びていき、反対側は270度くらいの水平線が広がっている。あぁ・・・地球ってやっぱり丸いのね・・・。近くには風力発電のドデカイ風車もあって、風情を高める。ちなみに観光客は私だけ、、、なので、まさに「大自然独り占め」状態であった。うーん満足。

<左>
展望台から見える風力発電の風車。海岸は岬側から大阪方面の海岸を望む。

<右>
岬側から高知方面(土佐湾)をのぞむ。急激に山になっているのが分かる。

■ 廃墟系

 さて展望台の100mくらい手前になるのだが、とってもヘンチクリンな建物があった。来る時にも非常に気になったので、帰りに寄ってみることとした。ヘンチクリンぶりは写真を見ていただければ分かると思うのだが、「岡本太郎プロデュース」な感じのする、ひっじょぉぉぉ〜にアバンギャルド(前衛的)?なコンクリート造りの箱である。もしかしたら変形するかもしれないゾ!

 建物の前にバイクを止め近づいてみる。うー、どうやら元々ホテルだったが、潰れて放置された「完全なる廃墟」のようだね。入り口は関東の放置物件のようにバリケードで厳重に・・・と思いきや普通に入れちゃう状態だったのでチョットお邪魔するコトにした。所有者に見つかったら住居不法侵入&廃墟は危険がいっぱい!なのであんまり真似しないように。

<左>
正面から見るとこんな感じ。明らかに場違いっぽいが、朽ち果てていていい感じ。

<右>
ツタが絡まり、外壁も崩れ落ちてきている。ちとやばい感じがするがかまわず入ってしまった。自己責任である。

 Webで調べてみると分かるが、「廃墟系」と呼ばれるジャンルが存在する。住居・集合住宅・大型建造物・炭坑・工場等なんでもいいのだが、使用されなくなり、そのまま放置され風雪に晒され朽ち果てていくモノに、ある意味の「美しさ」を感じ取るジャンルである。コンクリート系の放置物件は私も大好きであるが、心霊スポットヨロシクわざわざ探してまで行くことはなかった。まさか四国まで来て巡り会うとは思わなかったが、良い機会なので探検してみよう。そーだ、このジャンルに興味のある人はgoogle辺りで「廃墟」でその筋の有名サイがは確実にヒットする。

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