■ 潜入警視庁24時・・・じゃねーよ

 さて内部は荒れに荒れてボロボロである。いったい何年くらい放置されているんだろう? 入り口付近には昔懐かしいゲーム機がうち捨てられ床のタイルは剥がれている。窓もガラスが残っているモノはまれ、殆どが割れてしまっている。室戸岬といえば台風のメッカであり、しかも山の稜線付近にあるからして、この建物、毎年相当な暴風雨を受けていると思われる。もしかしたらホテルが閉まった原因も台風か?と思われるくらいスザマシイ・・・。

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内部から、入り口を見てみる。

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朽ち果てたるゲームコーナー

 建物の造りは変則的で、円筒が3本中央部に立っており、その3本全部の中が1階〜屋上への螺旋階段となっている。屋上にオブジェの様になっている筒がそれである。そしてそれぞれの円筒を結ぶ部分(3カ所)に部屋の部分がくっついている。1階は入り口や宴会場、そして食堂になり、2階はなし、3階は客室が壁面からニョキっと生えている感じで作られている。説明してもわかんないかな?図を見てくれ

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構造図:手作りなので適当ナリ。参考まで。

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朽ち果てたる階段

■ 岬を見るなら・・・

 建物自体は比較的しっかりしているので各階を散策してみた。廃墟にありがちな落書きや侵入者のゴミは無く、純粋に風化の様子を見て取れる。畳や板張りの床は抜けているので客室には入れないのだがそれほど広い建物ではないので客室からどんな風景が見えていたのかは各部屋の入り口からでも十分見ることが出来る。3Fからみた岬側の眺めは最高で、岬周辺のどんな展望台よりもナイスな景色なんじゃねーの?と思うほど。これだけでもこのホテルに泊まる価値はあるよね、と思えた。当時の宿泊客はこんな景色が普通に眺められたので・・・私も思わずお外の写真を撮りまくってしまった。さきほどの展望台で見る景色よりも距離が岬に近づくようで、なんかイイんだよね。

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部屋の中からでも凄い綺麗な景色。朽ち果てる室内との対照がちょーナイス。

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窓から岬先端を望む、まさに絶景・・・

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