★ ばらしの挽歌

 今回は携帯電話系サイトのお約束 分解である(なにがお約束なんだか・・・)

 とりあえず、googleあたりで「携帯電話 分解」でサーチするとポロポロとサイトがヒットするのだが新しい機種に関してはやっぱり出ていない。そりゃそーだよな、解約するにしろ水に落とすにしろなかなか最新の機種に関してはバラス機会なんてないからね。しかも販売数を反映してか「P」「N」の分解ばっかりである。P206あたりの分解記なんてのが結構目に付くのも当たり前か。

 そんじゃーうちはなにをばらそうかね?ってなわけで今回の素材は世界のソニー謹製「SO210i」である。この機種に関しては、ちょいと恨みのある関係者も多いんじゃないかな?

 さらにお約束で携帯電話バラシの前に書かなきゃならねーお約束を書いておくぞ

1.携帯電話は無線機です。技術適合を受けた機器の分解は改造と見なされます。
2.たとえ保証期間内であっても携帯電話会社からの保証は一切なくなると思え
3.分解により生じた不具合/損害/その他の不利益は全て自己責任でお願いね

んでは いってみよー

1.工具の用意 (特殊ドライバ ピック まち針 アンテナ外し)

 携帯電話は一般人が分解しないことが前提なので特殊ねじを使用しています。が、しかしDIYなお店で特殊ドライバーを売っているようなので、分解するならそれを購入する事をおすすめします。マイナスの精密ドライバーでも開かないことはないのですが、ねじ穴を痛めますし、「素人度バッツグン」的ねじになってしまうのでやめましょう。  ネジをはずすだけではケースは開きません。ケース自体が爪を持っており、はめ込み式になっているのでそれをこじり開けなければなりません。その際に便利なのが「ギターのピック」です。本当は専用こじり棒があるのですが、本職でもピックを使うことが多いし、コスト的にもピックがおすすめです。

 まち針はネジ穴を隠している「ゴムキャップ」をはずすときに有効です。ピンセットの先などで強引にゴムをはずす人がいますが、これまた、DSに持ち込んだ際に「あー こいつ開けやがったな・・・」と思われる痕跡が残るのでやめましょう。慣れればゴムをはずしたことすら分からないくらい綺麗にはがせるようになりますよ。

2.うんじゃ分解ね

 分解は至って簡単、ネジ隠しのゴムキャップ、プラキャップをはずし、ドライバーで全部のネジをはずします。こう書くと簡単そうですが初めての人はどこに隠しネジがあるのか分からないときがあるでしょうね。現行機種はそうでもないのですが、マイナー機種、ちょっと古めの機種だと「んげぇ!こんなところにネジがあるの?」というときがあります。全部外したと思ってケースをガジガジやっていると、「パキッ!」と、いい音と同時にケースが割れます。注意しましょう。「 P F D N 」あたりは比較的素直に開くんじゃないかなと思います。

 ネジがはずれたらケース分解に入ります。ピックを入れる順番や方向というのがあるのですがめんどくさいので書きません。機種により様々なので慣れれば、ピックを入れた感じで「あっ・・・こっちじゃないかも・・・」なんて具合に、どんな機種でも分かるようになります。ここら辺は勘ですよカン。

 さて分解したらどーしましょうかね。基盤を眺めるもよし、液晶を外すもよし、マイク、スピーカー、バイブレータユニットを外すのもよしでしょうか。まぁあんまり楽しくないかもしれませんね。特に最近の携帯電話は「単一部品化」が進んでいますので、基盤そのものが一つの部品となっているケースが殆どです。

<左>
ネジを外す前



<右>
ネジ穴隠しのゴムを外し、特殊ドライバで外したところ。
フロントに6カ所あるのが分かるかな?
<左>
電池カバーを外すと1カ所だけネジ穴。(外した後)
貼ってあるのは製造番号シールだよ。
 2mmくらいの赤い×マークっぽいのが覗いている窓が、いわゆる 「水没反応シール」 ここが滲んでいると水分が入った目安となる

<右>
とりあえず下の部分だけ外してみた。
ケース内側の金属板はシールドなんだろうな。
<左>
液晶部分のケースバラシ。ピックを入れると「パッキ!」とはずれる。
うまくやらないとケースが割れるよ。



<右>
SO211iはリア側に基盤がはまっている。
通常はフロントにくっついていることが多い。
<左>
フロント上部にバイブレータユニット。(青いやつ)
青の先の銀の金属部分が回転してゆらすんだよ。


<右>
折り畳みのヒンジ部に補強の金属板。
NECだと、ここら辺のノウハウが結構あるらしくて、ケースだけで強度を保っているんだけどな。P503iSなんかも金属ジョイント補強アリである
< 図 >

ボタン裏側の基盤部アップ、手前黒い細長いのがケーブル接続コネクタ。

基盤サイドに付いているのはSOの2シリーズの最近の特徴。
< 図 >

液晶裏基盤部アップ、上下基盤がフレキシケーブルで繋がっている。

SOはフレキシの処理が汚い、同じ二つ折りでもNECの方が一日の長。設計が綺麗なモノは性能も良し、って言われているけど正しいと思う。外見のデザインは「カワイイ!」なんて言われていても中の処理はこんなもんである・・・

< 図 >

液晶を外してみる、フレキシはコネクタをうまーく外せばとれる。

ジョグダイヤルが基盤直に付いているのも確認できる。
メニューへ戻る