★ 二つ折りのケータイはどーなんだい?
巷にあふれる携帯電話、さぁ〜どんなデザインをしている?なんと言ってもあれですよアレ!二つに折りたためるタイプ。二つ折りといえば日電(日本電気=NEC)・日電といえば二つ折り、というのは関係者の間ではとっても有名な話。というより、あんまり人気がないので他の会社は作っていなかったというわさもちらほら。そんな二つ折りではあったが、ここ数年で一気に他社から登場し始めた。 なぜだ?
1.二つ折りにすると実効表面積が増え、液晶がデカクできる。
2.さらにボタンも結構大きくできる
二つ折り快進撃の原動力はなんと言っても1だと思う。ここ数年でアホみたいに広がったネット対応電話(iモード・EZ・J-SKY)においては液晶はボタンよりも液晶が重要なインターフェースになる。なんと言っても話メインではなくて、文字コミュニケーションである。でかい液晶なら、文字をたくさん表示させてもよし、大きい文字で表示させてもよし、なんなら画像もこいやぁ〜のいいとこ揃いである。さらに誤操作防止に対する需要(女性など、身に付けずにバックに入れることが多い場合・二つ折りならまず間違いなくボタンを勝手に押されることがない)も拍車をかけ、女性中心に二つ折りのユーザー層は確実に広まって言ったとも言われています。(デザインがカワイイちゅーのもあるかな)
猫も杓子も二つ折りの状況に関してはいろんな意見がある
1.開かないとなんもできない
2.ちょこちょこ開いて着信やらメールをチェックする行動を見てるとウザイ
3.大多数が二つ折りになること自体没個性・二つ折りユーザーには主体性がない
まぁほとんど言いがかりみたいな意見も多いが1なんかは結構ごもっともな意見だ。これに対するアンチテーゼが背面液晶(二つ折りの上側外面に小さい液晶がついてるやつ。時間・着信・着メール・アンテナが確認できるアレ)であり、最近の二つ折りも出るには搭載されている奴が多いのも事実。まぁ、そんなこんなの意見があるわけだが、ここではそんなことはどうでもいい、もっと別の角度から二つ折りタイプへの考察を行いたい。
★ 二つ折り製作のノウハウ
二つ折りタイプを作るにもノウハウが必要だ。たとえ国内大手一流電機メーカーでも長年の技術の蓄積がないと思わぬところでつまずく。最近思いっきり躓いてしまったのが例のソニー製ドコモSO503iであり、昨年から躓いているのにもかかわらずあんまり世間で騒がれていないのが某P社がPとして初めて世に送り出した第一世代二つ折り携帯である(あえて名前は伏せる)。SO503に関してはニュース系のサイトでも散々騒がれており、数々の問題点を指摘されリコールがかかった訳であるが、二つ折りの特性を理解しないがゆえに画面に傷がつく不具合を生じさせた(傷に関してはメーカーサイドは不具合として認めていなかったような気もするが・・・)
そして某Pの電話機に関しては販売数に対しての故障数がなんだか多いような・・・(おっと正式なデータは無いから、ここでは伏せるよ)気がしてならないかな?
まぁここでは致命傷に関してはお話できないので、比較的ライトな内容で勘合部分について触れておこう。勘合部というのは俗に言うところのジョイント部分、つまり折りたたみの繋ぎ目の事だ。この部分ははっきしいって技術の宝庫で、メーカーとしてどれだけ二つ折りに携わってきたかが如実に出るところである。作りこみが甘ければ、品質に影響が出て当然。たとえば閉じたり開いたりのトルクにバラツキが出たり、使用が進むにつれ、緩みや引っ掛かりが生じたりする。通常使用には全く問題が無いのでメーカーとしてもリコールor交換対象として世にアナウンスすることは無いので世間一般の人たちも気づくことは少ないんじゃないかな?
某Pの二つ折りはここが相当甘かったようで、使用を続けていくと・・・ああ、これ以上かけないわ!なんて事も多いようです。ちなみに、某Pの第二世代二つ折りはここら辺に懲りたのか、相当強固なジョイントになって登場してきました。最初っからそーしとけばいいのにね・・・。
なお二つ折り元祖のNECに関してはヤッパリここらへんは立派であり、開閉トルク、全開・全閉時のクリック感(固定されるときのパチッって音)に関して、カナリ高い精度で同一性を保っています。製品間・使用期間による差も最小限ですな。さすが伊達に二つ折りにこだわってきたわけじゃないっすね。(当然機械ものなので100%ではないけどね)
この夏から秋にかけてFやらDからも二つ折りものが出てくるような未確認情報が流れていますが、仮に出すんだったら各メーカーさんよろしくね。他社の失敗を糧に立派なものを世の中に出してほしいです。よろしく