★ 資格の資格1
前々回「資格試験」について少しばかり書いたのだが、今回はそれに関する愚痴、そして「資格」というもの自体に関する愚痴を書かせていただきたい。その前に反省を含めて前回の復習でも・・・。反省というのは他でもない、わたくしのページ「文字ばっかり・・・」というのが昔からの伝統なのであるが、読み物系であれば何とかなるこの手法も、解説系の内容であるとちと読解が難しいという欠点がある。そこで図説を作って復習の項としてみた。

ドコモ内「資格試験」には上記3分野に3段階で設定されている。本試験とは別に、それぞれ対策研修がもうけられ、見事合格すると「スキル認定(合格)」となる。お客様接点が一番大きい(人数が多い)のが各DS窓口スタッフなので、「モバイルカウンセラー試験」が一番受講数も受験数も多く、むっちゃホットな資格といえる。以上
★ 愚痴その1 合格が目標となること
「合格!やったね」が最終目標となる人が多いのはなぜなんだろう?そもそもこれらの資格をとるってことに対して「学校の期末試験」のような態度で臨む人が多いのが、わたしにとって一番無念なことである。要は「受かってしまえば、実際のスキルなんぞどーでもいい」的態度だ。
とはいえ、上記3資格に関しては「個人の意志」ではなく「会社からの業務命令」で「むりやり、イヤイヤ受験させられている」面もあるので難しいところでもある。実のところ、ドコモ命令で「あなたのお店ではスタッフの○○%はこの資格を取ること、もしとらないと・・・」ってのが有るんだよね。そんなもんだから、「日々の業務で役に立てばなぁ・・・」というよりも「今年度中にこの数字を達成しなければならない、試験対策をばっちりやって、目標達成を目指してくれたまへ!」みたいな命令が私のところに飛び込んでくる。
受験するスタッフへだって、合格したら実業務に役に立つの?っていわれたら「んー どうなんだろうね・・・」「聞いたことのない言葉が少し減るんじゃねーの?」という返答しか私にはできない。お店によっては資格手当が付いたりするので、「合格すると給料が上がる!」と言うのが一番モチベーション向上の手段になったりしている。全くもって嘆かわしい状況がある。はぁ〜
まぁ、どんな資格試験に関してもこーゆー側面は付き物なのだが、こと「モバC」は無駄が多くないかぁ?が私の感想。かくゆう私も昔からそーゆーのが大っ嫌いで、個人ではマジで使う資格しか取得しなかった過去があるので、「取りたくなければ取らなくてイイじゃん、苦痛だし、時間と金の無駄だしねー。勉強するやつは勝手に勉強するっしょ!」という率直な意見を心に秘めているのだが、口に出せないのがリーマンの宿命である。
★ あなたにとっての資格ってなにさ
私が英文科卒業だから、よく「英検」と比較して説明するんだが、例えば英検4級に合格したたとしよう、ぶっちゃけ話であるが、世の中に数多ある資格で3〜4段目といえば、「正直大人になって書くのには恥ずかしい資格」のはずである。んなことを書くと「なんだえらそーにオマエ!」と言われそうなのでチト捕捉するが、4級のことを馬鹿にしているわけではなく、「英語というもの学習する目安として4段階目には達していますよ」ということを知るのは中学生高校生まででしょ?ってことである。まぁ社会人になってからでもいい、とにかく「英語を学習しています、今の自分のレベルはどこなのさ!?」を知るために「3,4級は存在している」と考えるわけです。決して英語を使ったコミュニケーションがとれか?、ビジネスでバリバリ仕事をこなせるのか?を表すためにそれらの級は存在するのではなく、「様々なスキルを判定するレベルの入り口の段階」を表すために存在していると思う私である。
資格試験自体を否定する人も世の中にいるとは思うのだが、私は決して否定はしない。「試しに」「目安を知りたい」そのうえで「己を知り、のちの方向性を決めてみる」的な使い方は決して無駄ではないと考えているし、資格試験の勉強自体を「面白いもの」として取り組めるようになれば、それ自体が目的になり得るとも考えている。
★ よくありがちな意見
「でも英検の1級(かなりの難関資格)を持っていたって、実際にしゃべれない人だっているんでしょ?外国人に1級を受けさせても殆ど不合格だっていうじゃない!そんなの全然意味無いじゃん!」英検の例えを出すとこんなことを言ってくる輩も多く、確かに正論であるとは思うのだが、半分は不正解なんじゃないの?と思う。
確かにネイティブがいきなり英検1級を受けたって合格はしない。だが考えてほしい、そもそも英検はネイティブを対象とした資格ではない。日本という国の学校教育制度に準じて作られた資格である。コミュニケーションを目的とした資格でもなければビジネスシーンで役に立たせることも目的としていないはずだ。だからネイティブでもいきなりは合格しない。ここまでが反論の前半で、さらにこんな話もある。
英語圏で有る程度の教育を受けたネイティブであれば「若干の英検1級対策で結構合格するもんだ」そりゃそーである、英語(国語)を自在に操るスキルを持っている人間であるからして、それなりの対策をすれば合格しなけりゃ嘘である。ここで重要なのは「その時点で持てるスキル自体で合格しなけりゃ意味がないと考えるのではなく、スキルを活用し、その試験の傾向を知ることで、それに即座に対応できる」ってことだ。「必死こいて英検の勉強だけしました、それ以外は分かりませんが合格はしました。駄目ですか?」は当然「駄目!」と答える私である。1級であるのに糞の役にも立たねー資格取って楽しいですか?と言いたい。履歴書の花にはなるのでちっとは役に立つかもしれんが、そのスキルを期待されて採用されたものの「実際には大したこと無いのね・・・」となった日には目も当てられないし、そんな会社に入ったあなたはもっと不幸なんじゃないの?と考えるのは私だけかな?
そんなこんなで、まとめてみると「自学自習、日々の必要に迫られスキルを磨いている強者であれば、そのスキルを活用し、さらに上の段階へ上ることができる、また新しいジャンルに踏み込むときでも自助努力で道を切り開らくことができる」こんな感じだろうか?