★ そして誰もいなくなった
★ 98年秋ビラ撒きから足を洗って半年以上のある日
私「プルルルルルルル・・・・ピッツ」
私「どーもぉ〜こんにちはお久しぶりですぅ〜」
副「あれー こんにちわぁ!どーしたのぉ?久しぶり」
副「どうなのよ?hansen君は?仕事は順調?」
私「ん〜まぁまぁっすね、それなりに順調っすよ」
私「副班長はどうっすか?まだビラ巻いてるんですか?」
副「へっ?何言ってるんですか、無いっすよ、もう」
私「えー じゃぁもう辞めちゃったんですね?」
副「ナニナニ?何言ってるの?だから無いんだって!」
私「無い?ナイ?ない?何がないんですか?」
副「だから会社だって」
私「えっ?倒産しちゃったんですか?」
副「ちゃうちゃう、踏み込まれた」
私「へっ? 抗争ですか?鉄砲玉が2〜3発打っていったとか??」
副「違うって、もっと怖い人たちですよ^^」
私「まさかぁ〜・・・」
副「制服着た人と、着ていない人が沢山来ちゃってね」
副「なんだか知らないけどマスコミまで付いて来ちゃってね」
私「はぁー そーでしたか〜」
踏み込みの話は正直なところ詳しくは聞いていないので、作っている部分もありますが、とにかく、警視庁だか、東京地検だか、国税局だかに踏み込まれてしまったようです。直接の容疑はビデオ販売ではなくて(前にも書きましたが、実際に売っているわけではないので半合法、詐欺で訴えられたら終わりなんだけどね)巨額脱税容疑だそうです。会社のオーナーはいろんな業種に手を広げていたのですが、まぁビデオ販売をするくらいですから当然税金なんて払いたくない人だったのでしょう(普通の人もそうなんだろうけどね^^)
この摘発に関しては見せしめのような意味合いもあったようで、事前通告後の捜査だったようです。ガサ入れ前1ヶ月の段階で会社整理を始めて、実際のビラ撒き事業は6月の段階で終了。ひたすら後片づけ中の98年7月1日に踏み込まれて御用!という形を取ったようで、捜査当局の計画的な側面が伺えます。マスコミ関係者が派手に報道してくれたようで、スポーツ新聞でご覧になった方も多いのではないでしょうか?1面ブチ抜きで「悪徳ビデオ業者、巨額脱税で御用」みたいな見出しだったのでしょう。当の私は図書館で片っ端から当時の一般紙をめくってみましたが、その記事を目にすることはできませんでした。やっぱりスポーツ新聞だけだったのでしょうか?そのうち暇ができたら国会図書館でも行って調べてみようかと思います。
最終的に会社に残っていた人たちがどうなったかは知りませんでしたが、社長、部長を始め、主要メンバー(班長・副班長は)は大部分の人が98年春頃には離脱を始めていたようであんまりお縄になった人はいなかったようです。最終的に会社に残った人たちはババの引き役で、メンバー選出の過程はあまりに恐ろしくて想像もできません^^摘発されることが分かっていながら引き受ける人もいないでしょうから、きっと何かあったのでしょうね。
会社解散後はそれぞれバラバラ、班長クラスだと雇用保険(失業保険)に加入していたようで、給付金で悠々自適の暮らしをしばらくしていたようです。月収70万とかの会社ですから給付金額も相当なもんだったようです。ん〜うらやましい(笑 今となっては誰がどうしているなんて誰にも分かりませんが、すくなくとも自分の所属した組織が無くなっても所属した人間達はいまもどこかで生活しているわけですから不思議なものです
私的には会社が無くなったことで、歴史を刻むってのはこういうことなのねぇ〜とつくずく納得しております。人生いろいろ、私もいろいろ的な時代を過ごさせてくれてありがとうと言いたい今日この頃でした。
こんな感じで「そしてだれもいなくなった」のでした。チャンチャン
完