★シュミレーション・ビラ撒きの日C
★時間切れ
結局撒き終わりは20:30。班長に電話をして、残500と虚偽の報告、先ほどの報告時より400枚だけ減ったことにしてみた。実際はと言いますと、残1200である。つまり1日中歩いたのに!自転車をこぎまくったのに!無茶苦茶苦労したのに!800枚しか撒けなかったのだ。こんなのってアリ?恐るべしJR単線エリア。今後は木更津より先はビラ撒きの聖地とし、二度と足を踏み入れないことにしていただきたい、と切に思うのであった。
電話では、残500と聞いて班長が「他に物件のありそうなところ無いかな?」と聞いてきたが、もし「あるかもしれません・・・」なんて答えた日には、そっちに行かされてしまうので、自信を持って「絶対にありません!」と言い切ってみた。「苦労したけど物件無いから上がらせてくれ、頼むよ班長!」みたいなニュアンスを込めて答えると結構分かってもらえるのだ。
さー駅へむかうぞ。
★邪魔者は消せ!
とっ、ここで問題となるのが残りのビラ。さすがに1200枚となるとかなりの重さ。しかも今日はかなりのハードワークで体もガタガタ。
ん〜どうしたものかね。。。明智君。
普段ならビラは殆ど残らないし、残っても300枚〜500ってとこ。まぁ、撒ききれなかった罰ゲームだと思えば持って帰るのも納得行くのだが、今回の原因は努力不足ではなく班長の読みの甘さなので納得がいかない。ビラを捨てることも考えて見たものの、もし町内クリーン作戦なんかで小学生なんかに発見されちゃったら洒落にならない。PTAが大騒ぎして警察沙汰になったら、会社存続にも響きかねないので非常に難しい・・・などと妄想しつつ自転車を走らせていると、いつの間にか川沿いの道を走っていた。
川?カワ?かわ?
沈めてしまえばなんとかなるか?・・・
厄介者はコンクリート詰めして東京湾に沈めるのが、裏社会の掟である。今回も例にならい沈んで貰うことにした。悪魔の思考は即実行するに限る。
まず地形的条件だが、少し下流に水門があり、水面が一定以上低くならないようになっている。こりゃぁ都合がいい!これなら「△×○川の清流を取り戻す会」の人たちが総出でゴミ拾いをする事も無かろう。水量が減り、川底が現れて、腐りかけたビラが発見されることが無ければ、きっと多い日も安心、メッシュセンターインである。訳が分からないが、とにかく天は我に味方したのだ!
次に沈んで貰う人の準備。隠し場所から回収してきビラのコンビニ袋を2重にして口を軽く結ぶ。これは完璧に密閉すると浮き袋のように浮かんできてしまうし、口を完全に開けたままだとビラがバラバラになって浮かんでくる恐れがあるため。
あとはこいつを川の中央付近に投下すれば完了だ。袋の隙間から水がしみ込み川底まで沈んでいき、何年かかるか知らないがビラが腐って分子レベルまで分解されてるのを待つ。あとは東京湾でも太平洋でもどこまでも流れていけばいいのだ。
さて準備は整った、幸いなことに、貞子が出てきそうなほど周囲は暗く、道の車通りも皆無。いつでも実行可能である。川縁まで進み、水門の中央付近にねらいを定める、距離約30m、全身の力を振り絞りブン投げる!どりゃぁ〜
どっ、、、ぽぉぉぉぉ〜〜ん!!!!!!!
派手な水柱を上げ着水、計算通り沈んでいく。
Mission Complete!
何事も終末は一瞬。君のことは一生忘れないぜ、セニョリ〜タ!アディオス!
あーすっきりした。
★エピローグ
さて駅に到着。ちょうど交番があったので、拾った自転車は、持ち主の所に帰るのを祈り交番の横につけておく。こうしておけば心ない人が持っていくこともないからね。時刻表を見るとこれまた35分待ち。もうちょっと町が栄えていれば、駅前の(回る)寿司屋でビールで夕飯となるのだが、今回はメロンパンとジュースで我慢だね。切符を買うと最寄り駅までは・・・うっ高ぇ〜1500円超えの電車賃はつらいね。行き帰り併せて3000円以上の電車賃、交通費は支給されるとはいえ、今日は直帰なので下手したら「え〜ん、電車賃なくて帰れましぇ〜ん」という事態になっていたかもね。遠距離の時は事前に教えてほしいね、班長!
結局家についたのは2時間以上後、11時過ぎ、あー疲れた。
おしまい