民国95年(平成18年) 台湾旅行記 7月6日
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というわけで、花連2日目である。

つーか、花連にきたのはこの日の為にある。

というのも、昨年は「高雄→台北」へ台湾鉄路・東部幹線(東海岸)を北上しているときに、たまたま1泊してみた・・・って感じだったので、花連では街を散策して寝て終了だったわけです。

まぁ、正直「花連」なんて知りませんでしたし・・・

* つーかさ、普通の日本人なんてよ、台北くらいしかしらねぇだろ?

って訳で、とりあえず昨年のリベンジ兼ねて、花連が誇る世界遺産クラスの「タロコ渓谷」でもイッチョ見学してやろうかいな?って訳で今年は2泊体制で乗り込んでみたわけである。

あぁ、ちなみに花連港と八重山の石垣港は姉妹港らしいっす。
去年石垣へ行ったとき、港湾事務所前にデーンと碇のオブジェがあって[石垣<>花連]となっているのを発見したですよ。


★ 記述日 2006年8月某日

というわけで、早速タロコツアーの朝である。

タロコ渓谷は、花連の北50km位から内陸部に向かって20km続く渓谷であるので、あまりお手軽にいける気配はないのだが、有名な観光どころなのでいくつかやり方がある。

1.路線バスに乗る(1日6便)
2.花連市内のホテル客対象のツアーに参加
3.タクシーをチャーターする
4.スクーターを借りる

パッカーとしては1なんだが、便数が少ないため渓谷内での途中下車が厳しく、時間的余裕がないと難しい。一番楽なのがタクシーだが当然高い(でも日本円で5000円あれば往復してくれるらしい)

で、国際免許が通用しないので普通の人は4は無理。(自己責任で借りることは交渉しだいでできるでしょう)個人的にはスクーターが借りられれば台湾走りまくりなんですけどね。

つーわけで、時間もないので今回は2を選択してみた。(ほぼ1日ツアーで700元)

ツアーへの参加は基本的に自由。宿の主に「ツアーないっすか?」と聞けば教えてくれるはず。

基本的に前日夜までに申し込めば翌日の朝お迎えに来てくれるそうなんだが、おいらは当日の朝に急遽突っ込んでもらった。(空きがあればOKらしい)

上記の写真は「総統ホテル」でボーっとしている風景。このホテルからの参加者が大部分って感じでしたわ。お金のある人はこういう所に泊まるのですな。



ツアーということで、タロコ渓谷への往復だけでなくイロイロオプションがついている。そのひとつが「花崗岩加工工場」(洒落じゃないよ) 写真はそれ。

で、この人が観光ガイドの「ソウ」さん。

中文・日語・美国語(英語)を駆使して3ヶ国語同時ガイドをこなすおっちゃん。 発音が「かなり面白い」ので、50%位しか理解できないのはご愛嬌。

ちなみにツアーは総勢18人くらい(ガイド2名含む)、構成メンバーは台湾人・日本人・欧米系と乱打戦なんだが、一見中華系でもシアトル在住の華僑さんだったり、欧米系でも留学生で中文OKだったりするわけで、客同士でコミュニケーションする様は「超カオス」の一言に尽きる。


日本人でも香港在住の記者さんが一人おったのだが、華僑な方と中文+英語で話して、日本語でおいらに解説てくれたりとか、大体みんなそんな感じ。

というわけで、タロコ渓谷入り口。

観光ガイドによくありがちな風景。

花連から海沿いを北上し、ちょこっと内陸に入った場所。 ここからどんどん内陸に入っていくでよ。

この辺りは海直前まで断崖が続く地形なので、入り口は河口付近になる。花崗岩が主体の渓谷なので、石も砂も白色系で不思議な光景。

山が途切れた辺りはもう太平洋だ。

渓谷では見所で見学者をおろし、ちょっと先まで歩かせて拾う。。。ってのを繰り返してくれる。全長20kmほどあるのだが、途中早送りができるので効率よく観光ができるって寸法だな。

有名観光地なので人も多く、あまり一人で来るのにこだわらなくてもよいのかな?なんて思ったわ。


凶悪なほどに道が狭いので、天井を擦る勢いでバスが走っていくのです。

川は見えないけど渓谷です。

ほぼ90度に切り立った崖なので、小さな滝は多く存在。

頭の上なんですけどね。

途中で歩行者用と自動車用の道路が別れたりします。

頭上は垂直に切り立った崖で、危険な感じムンムンなのですが、「道を開放している訳で、それなりに安全性は・・・」と考えるのは日本人くらいかもしれない。

おっちゃん曰く、落石があれば遊歩道直撃だし、実際直撃食らって・・・という話も聞くからねぇ〜って感じだそうです。日本なら間違いなく封鎖されちゃうんでしょうが、ココは台湾なのでOKなのです。

ただし、無責任に開放しているわけじゃなくて、当然直撃を避ける方法も用意してあります。写真は「できるだけ崖側を歩いて落石を避けましょう・・・」の図。道は渓谷をくり貫くように作ってあるので、壁に張り付いて歩くと直撃は避けられるって寸法だそうです。



ここら辺までくると、もう道なんだか鍾乳洞なんだかトンネルなんだかよく分からない地形になります。

こういう地形は日本にはないのだが、とにかくダイナミック(ダイクマ)である。

途中の茶屋にてアイスコーヒー。

渓谷の湧き水コーヒーで有名。150元(550円)とバカ高。

なんかね、台湾はコーヒー類がとにかく高くて、スタバとかでも平気で100元とかする。贅沢品なんでしょうかね?

茶屋から渓谷方面を望む。

真ん中奥にチラッと見えるのが現在の渓谷道路。

上部の細い道が日本統治時代の渓谷道路(歩道)

さらに上にはさらに昔の獣道に毛が生えた程度の道があるそうです・・・



さて、お昼過ぎに終点の「天祥」に到着。

ここから先は普通の山なので、大部分の観光客はココからUターンなのだ。

天祥には山の中腹にお寺に6重の塔が立っているのだが、劇的に暑い最中なので皆さんお寺の入り口まででギブアップ。つーわけで、ひねくれものなオイラは一人誰もない山を登り塔のテッペンまで上ってみて写した写真がコレ。

標高高めなので、風が吹くと結構心地よいです。

でも手すりが1mもないので、バランスを崩すと落ちます。間違いなく昇天できます。 天祥(てんしょう)で昇天ってのもアレなんですけど・・・

下のつり橋が入り口。

よくもまぁ上ってきたもんだ。10分くらいなんだけどね。

塔の内部は空っぽで、ひたすら螺旋階段を上るようになっている。

エレベーターなんて文明の利器はございません。

手すりが低いので結構怖いよ。

あぁ、でもこーゆー場所でギャル写とかやってみてー なんて思いました。

というわけで、あっという間に降りてきました。

中央に小さく見えるのが先ほどの塔。

勢いがないと登る気にはなりませんな。

この後は道を後戻りして、昼飯を食いつつ(代金込なのだ)、観光ツアーにありがちな大理石製品のみやげ物屋訪問だそうで、ちょっとワクワクである。



で、その店。

このお皿?600万位だそうです。

購入すると漏れなく税関手続き・国際配送までやってくれるとのこと。つーか、持ち帰りできる奴がいたら見てみたいっすね。

こんな感じのド級の製品が無造作に並んでいるのだが、銭が有り余っている老人ツアーとか狙った方がいいんじゃないかな?なんて思ったわ。

一人旅だと絶対にこういう場所は来ないので、ここぞとばかりにベタベタ触ってみました。ヒンヤリ感があるのが本物らしいですわ。

壁の星条旗が全く意味不明で、非常に東南アジアにありがちな風景っぽいんだが、こいうのは初めてだったので結構楽しい。

「水晶・猫目石」の偽者を見分ける方法から始まって、製品の素晴らしさを一席ぶちつつ、最後に「今日は特別6割引から!」で個別セールスに入る様は見ていてもお見事である。

見た目が既にパッカーなので、オイラはぜんぜん客と見なされていなかったのですが、中年の日本人夫婦がマンツーマンディフェンスされていて少々アレな感じ。

でも、当のおっちゃんと話してみると「半値・八掛け・5割引、そこから値引き交渉だろうね・・・まぁ、絶対に買わないけどな ガハハハハ」とあっけらかん。

普段は上海人相手に商売しているみたいで、全く問題ないようです。

とりあえず、売り子婆とのバトルが終わってツアーも大詰め。

海です!

15分くらいだけしか寄りませんでしたが、人の手が全く入っていない海岸をちょこっと散策。石垣の海よりもダイナミックで、昆布も打ち上げられていないし、ゴミもない。(つーか、人がいない、海の家もない)

なんかいい感じでした。

逆光で「ガンダム大地に立つ」風の写真を撮るのはお約束です。

あほ毛がちょろっと出ているのはご愛嬌。

地元の女子高生(?)の一団らしき人々。

頼んだわけじゃないんだけど、こーやって立っていたので激写してみました。

別に知り合いでもなんでもないですよ。

どうも海に来ると、水に漬かって写真を撮りたくなるようで、これまた約束のカットを撮影。波が結構激しく、しかも高さが一定でないので、ズボンは水浸しとなりましたが・・・暑いのでそれも心地よしです。

山にぶち当たって発生する雲がダイナミックで南国風味。

ちなみに陸地側は、台湾空軍基地なので写真撮影禁止です。

山々の地下には航空機を格納するトンネルが多数掘ってあるのは公然の秘密とか。

さて、ツアーも終わって宿で一休みしつつ、夜の街へ繰り出します。

台湾では、昼間あそんで、夕方エアコン全開で昼寝、で、夕方から再出撃てのがお約束です。現地の人もみんなそんな感じ。

去年は花連旧站で京劇の舞台をやっていたのですが、今年も舞台が設置してありまして、ボーイスカウト風(女の子も多数)な人たちの大会を開催中って感じで、台湾各地から集まったメンバーたちが様々な舞台発表会を繰り広げておりました。

なんか垢抜けていて面白げでしたよ。

で、なんだか知らんが途中からスペシャルゲスト登場で台湾ポップスのライブ会場と化してしまいました。

女子メンバーの黄色い歓声がすごかったので、有名な人たちなんだと思う。

ライブお約束の立ち子がいないので、MC中にステージに殺到しても無問題。

歌っている最中もカメラ持った人がステージに迫って激写しまくりでした。(当然オイラも大接近してきたんですが)

ローカルな感じがよいです。

さてライブも終わり、お次は花連「光の道」会場へ移動。

夏休み限定のお祭りのような、夜市の様な不思議な場所。

海辺の道をイルミネーションで飾って屋台とゲーセンと催物広場が合体した感じ。

写真はタイタニックを模したお子様専用滑り台。

ギャグなんだか、ネタなんだかよく分からないけど笑えます。

小さい舞台もそこかしこに。

椰子の木に電飾ってのも結構合うものですな。

高雄の「愛河」周辺の夜市を小さくしてのんびりさせた感じでよいです。

あちらは人が多すぎて騒がしいのですよ。

写真じゃよく見えないけど、電動ミニ電車も走っています。

台湾風で人ごみの中を結構な勢いで突っ走ります。

日本では許可が出ませんな、間違いなく・・・

とうわけで、街中をチャリンコ爆走しつつ帰途につきます。

マダマダ台湾の夜は終わらないようでにぎやかですわ。

とりあえず宿に帰って明日の予定を確定させるためJoiceへ電話してみたが、特に問題なしってことなので、安心して台北へ帰ることにした。

よくよく考えるとお互い人相をしらんのだが、無事合うことが出来るんだろうか?なんて思ったが、あまり気にしないことにした。



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