◆ 使っているソフト
・RawShooterEssential2006 (RAW現像)
・Adobe PhotoShop Elements 3.0 日本語版 (レタッチ)
・Susie for win32 (画像閲覧)
* 補足
RawShooterはAdobeに買収されてLightRoomという有償アプリに組み込まれました。まぁ、それくらい優秀だったのさ。
EssentialはRawShooterのフリー版で一部機能制限あるけど基本的に問題なし。つーか、必要にして十分なので「現像」だけするならパラメーターとかシンプルで済むので丁度いい。動作は他製品と比較にならない位軽いらしいのだが、他を使ったことがないので正直分からない。
◆ 撮影時設定について
・RAW撮影が基本。
→ カメラ本体の現像エンジンは信用できないというか、どう考えても好みが合わない。(これはメーカー問わず)
・RAW撮影だとフルサイズ(3012*2004)しか選べない。
→ 600万画素だと無圧縮なので1画像で約10Mbyte。もうね、1000万画素超のRAWだとどうなるか想像するだけでおぞましいわけで、買い換えた時が怖いっす。
・カメラ本体ではWB/シャープネス/コントラスト/彩度/シャープネス/フィルターとか全部標準。
→ つーかRAWだといじっても全部無視されるので意味がない。
・PCモニタはAdobeガンマで適当にそれらしく調整し、その明るさに合うようにカメラ液晶の明るさを調整。
→ 無駄にハイキーになったりするのを防いでおかないと後で泣く
・アンチシェイクはOFFにしないと三脚使用時は誤動作する可能性が高い。
→ おねぇちゃん時は気合い入れる意味でOFF。条件的に厳しいときは迷わずON。
◆ 露出補正について
デジタルカメラの露出のシビアさはフィルムカメラのポジ以上なので、基本的に「白飛びさせない」「黒潰れさせない」ってのは有名なセオリー。
「RAWなんだから現像時に調整」とか「あとでphotoshopでゴニョゴニュ」といっても、白飛び黒潰れした場所は「既にデータが存在しない(均一に白、均一に黒)」状態なので、どう逆立ちしても補正できない訳で、そうなったら自分で書くしかない訳ですが、そんなことやってられんですよ。
露出決定時に両方考慮できればいいのですが、光線状態によっては「あちらを立てると、こちらが立たず」となることも多いので、生かしたい方を生かしてもう片方は目をつぶるように補正をかけます。
傾向としては
・おねーちゃん = 白飛びさせない
・夜景 = 黒潰れさせない
ただし、さじ加減なので都度変わります。数打って好みを見つけてください。
レンズによってAEの癖があるのですが、基本的に0〜-0.7程度で撮影して、現像時に明るくすることが多いですね。
◆ 現像処理・画像レタッチについて
というわけで、撮影時には「ピント」「絞り」「構図」「ブレ」だけをメインに、あまりWBとか露出、その他画像パラメータは意識しないので、現像ソフトでプレビューさせると「そりゃぁ悲惨な状態」だったりします。
オネーチャンの顔は暗いし、青かぶりしてるわ、眠かったり、コントラストが高かったり・・・
で、その調整を全カットに対して行う必要があるわけで、基本的に調整の必要のないコマは存在しません。
大体200枚くらい撮影してくると、現像処理に数時間・・・メカニカルな時間ではなくて、現像パラメータを「あーでもない、こーでもない」といじりまくる時間です。
一通りパラメータ決定が出来れば、後は現像ボタンを押して放置すれば勝手にJPEGを出力してくれますので、ひとっ風呂浴びてくれば丁度良い感じです。
ただし、現像して大画面で閲覧すると微調整をしたくなる画像も出てくるわけで・・・以下ループ・・・
さて、肝心の現像パラメータなんだけど、もう1枚一枚違うので説明のしようがない。
なので傾向のみ。
◆ RawShooterでよくいじるパラメータ
・ホワイトバランス
→ ニュートラルグレーっぽいところをピッカーで拾ってザックリ調整。その後色温度とtintを微調整。デジタルの難所。
・露出
→ 白飛び限界点まで持ち上げる。あえて飛ばすのもあり。
・Fill Light (中間域の明るさ ガンマとも違うようだ)
→ 露出/コントラスト調整でどうにもならないときに、ちょこっと上げる。結構使う。
・シャドーコントラスト
→ 大体ちょっと下げる。画面全体が締まらない場合は上げるのも手。
・ハイライトコントラスト
→ 大体結構下げる。まず上げるというのはあり得ない。
* Fill Light/シャドーコントラスト/ハイライトコントラストをこんな感じにいじると、大体眠くなるので、眠すぎる場合はシャドーを上げたり、ハイライトを戻したりもう試行錯誤しまくりです。この調整が難しいのですな。
・色の濃さ
→ やや上げることが多い。αは元の色が渋すぎるので、上げても破綻しないから。
・hue
→ もうお好みです。
・シャープネス → ちょっと上げることが多い。あんまり効果があるかは分からない。Photoshopと違って効果は程々。
と、色々書いても分からないだろうから、一個だけ実例で説明する。
以下が初期状態。 かなり暗めで色も無茶苦茶だけど、一点のみ注目である。真っ白衣装だけど「一ヶ所たりとも白飛びしていない」のだ。
で、こんな状態からパラメータをいじりまくって以下の通りとするわけだ。
拡大表示すると、我が家の21インチ液晶ディスプレイの原寸大で表示されるので、パラメータのいじりっぷりが確認できるはず。
現像傾向としては、軟調+やや飛ばし気味(白衣装を際だたせるため)なのだが、後日改めていじると、全然仕上がりが変わったりすることも多いんだな。現像し直せるお手軽さがRAWの魅力でもある。
* なお、ディレクトリウィンドウは「笑うところ」なのでよろしく。
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